フィリピン農業省(DA)は、高騰する燃料価格の影響を緩和するため、機械化された設備に依存する9,570人の農家に対し、5,000ペソの補助金を支給する。この5,000万ペソの予算配分は、中東情勢の緊迫化により世界の原油価格が1バレルあたり80ドルを超えたことを受けて承認された。
農業省は月曜日の声明で、世界の原油価格が1バレルあたり80ドルを超えたことを受け、同補助金のための5,000万ペソの予算配分を確保したと発表した。この支援は、中東情勢の緊迫化(イランが関与するイスラエルとハマスの紛争など)により生産コストや輸送コストが増大している農家に対し、迅速な救済を提供することを目的としている。これら紛争の影響で燃料価格は1リットルあたり約50ペソ上昇し、軽油価格は100ペソを超えている。業界関係者は、シンガポールのプラッツ平均価格(MOPS)に基づく5日間の取引動向から、来週には軽油価格がさらに1リットルあたり16.50ペソから17.50ペソ引き上げられる可能性があると指摘した。補助金の対象は「農業基礎部門登録システム(Registry System for Basic Sectors in Agriculture)」に登録されている農家に限定される。フランシスコ・ティウ・ラウレル・ジュニア農業大臣は、「我々が直接関与していない地政学的紛争の影響を最も受けている食料生産者である農家や漁師に対し、さらなる支援を提供できるよう、今後もリソースの確保に努める」と述べた。農業省は、今回の5,000万ペソは、燃料価格の変動にさらされている部門全体から見ればごく一部に過ぎないことを認めている。特に、耕作や収穫において軽油が重要な運営コストとなる機械化農家にとってその影響は大きい。また、水産資源局(BFAR)は、1万人以上の漁師を対象に、一人あたり3,000ペソの燃料補助金を支給している。さらにBFARは、フィリピン開発銀行との補足的な合意により、約1万5,000人の地方漁師向けに別の5,000万ペソの予算を確保すべく待機している。支援は、燃料供給所が近くにある場合はキャッシュカードで、遠隔地の場合は現金バウチャーを通じて届けられる。ティウ・ラウレル大臣は、「漁船を稼働させ続けることは、フィリピンの食卓に食料を供給し、漁師の生活を維持することに直結するため、迅速に支援が届くよう取り組んでいる」と付け加えた。— ジョサイア・アントニオ