今年グラストンベリー・フェスティバルが開催されない中、その代わりとして全国の草の根ライブハウスでアーティストがパフォーマンスを行う「Everywhere At Once」フェスティバルが今週末初開催された。主催者は、ライブ音楽業界が直面する困難な状況の中、こうした小規模会場の重要性を強調することを目指している。
通常であれば今週末、何十万人ものファンがワージー・ファームに詰めかけるところだが、グラストンベリーが伝統的な休止年(ファロー・イヤー)を迎えているため、ミュージック・ヴェニュー・トラスト(MVT)が主導して今回のイベントが企画された。このフェスティバルでは、リズル・キックス、インスパイラル・カーペッツ、ベッキー・ヒル、ファットボーイ・スリム、ティニー・テンパーといったアーティストたちが400以上の会場でパフォーマンスを行い、約2,500組のアーティストが参加する1,000以上のイベントが繰り広げられる。
MVTのCEOであるマーク・ダヴィッド氏は、英国の草の根ライブハウスの総収容人数が、グラストンベリーと同規模の25万2,000人に達することを指摘し、「これらの会場は今も存在し、素晴らしいライブを提供し続けている」と語った。このフェスティバルは6月28日(日)まで開催され、ファンは郵便番号検索を通じて地元の会場を見つけることができる。
ブライトンの「Patterns」にはリズル・キックスが15年ぶりに帰還し、インスパイラル・カーペッツはチェスター、シュルーズベリー、ストークで演奏を行う。キーボード担当のクリント・ブーンは、ノエル・ギャラガーがかつて彼らのローディーを務めていた初期の頃を振り返り、アーティストの育成におけるライブハウスの役割を強調した。また、ノリッジの「Voodoo Daddy's Showroom」でライブイベントマネージャーを務めるベン・ストリート氏は、至近距離で親密なパフォーマンスを体験できるこの機会の価値を訴えた。