日本とフィリピンは、14日、マニラで防衛協力の新協定に署名した。このAcquisition and Cross-Servicing Agreement(ACSA)は、両国軍の共同訓練時の物資供給を容易にし、中国の海洋進出に対する抑止力を高めることを目的としている。地域の緊張が高まる中、両国はルールに基づく自由で開かれたインド太平洋の実現を強調した。
日本とフィリピンは1月15日、マニラでAcquisition and Cross-Servicing Agreement(ACSA)に署名した。日本外務大臣の茂木敏充氏とフィリピン外務大臣のテレサ・ラザロ氏が調印し、両国軍の共同訓練や災害対応時の燃料、食料、弾薬などの税制優遇供給を可能にする。この協定は、日本が東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と結ぶ初のACSAで、フィリピンは日本とのACSA締結国11番目となる。
署名式でラザロ氏は、「南シナ海での航行と上空飛行の自由を含む法の支配の推進の価値を認識した」と述べた。茂木氏は、東シナ海と南シナ海での力による現状変更の試みへの反対で一致したと語り、中国を念頭に置いたものだ。日本はまた、フィリピン海軍の高速ボート用ボートハウスとスリップウェイの建設支援を発表し、公式安全保障支援(OSA)プログラム下で初のインフラ開発となる。
この協定は、2024年半ばに署名され同年9月に発効したReciprocal Access Agreement(RAA)に続くもので、両国はさらに機密防衛情報の共有に関する協定の交渉を進めている。背景には、中国の東シナ海と南シナ海での領有権主張と軍事活動の活発化があり、両国は米国との三カ国連携を強化する方針だ。2025年4月、フィリピンのマルコス大統領と当時の石破茂首相がACSA交渉開始を発表した。
これにより、日本とフィリピンは自然災害対応や国連平和維持活動への参加も円滑化し、地域の安全保障を強化する。