日本の高市早苗首相は、ゴールデンウィーク期間中にオーストラリアを訪問し、エネルギー安定供給やレアアースなどの経済安全保障で協力することを検討している。外交筋によると、オーストラリアのアルバニージー首相との会談で重要鉱物サプライチェーンの具体的な合意を目指す。ホルムズ海峡の安全航行や地域安全保障も議題に上る見込みだ。
外交筋によると、高市首相は4月末から5月初めのゴールデンウィークにオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と会談する予定だ。これは2022年10月以来の日本首相の同国訪問となる。今年は日豪友好協力条約締結50周年にあたり、両国は中国の経済的圧力やイラン戦争によるホルムズ海峡実質閉鎖という課題に直面している。
オーストラリアは重要鉱物やレアアースの豊富な埋蔵量を持ち、日本へのLNGや石炭の主要供給国でもある。高市氏は経済安全保障分野での協力を確認し、重要鉱物サプライチェーンの強化に向けた具体的な合意を目指す。また、サイバーセキュリティや人工知能での連携、相互アクセス協定に基づく共同演習の強化も議論される見込みだ。
高市氏は東南アジア訪問も検討中だ。日本は「自由で開かれたインド太平洋」構想の開始から10年を迎え、この政策の進化を国際社会に伝える考えもある。同構想は2016年に安倍晋三元首相が提唱したもので、中国の地域での強硬姿勢に対抗する柱となっている。