ナイス・カーンは2026年秋のレディ・トゥ・ウェア・コレクションを発表した。伝説的なデザイナー、ボブ・マッキーのドキュメンタリーを観たことに触発され、彼の華やかなデザインから着想を得ている。カーンは商業性よりも創造性を重視し、「非常に芸術的なものを作りたかった」と語った。ランウェイには豪華なビーズ装飾やフェザー、華やかな装飾が施された作品が並んだ。
カーンは、彼のきらびやかなガウンの代名詞ともいえる、過剰なまでの華やかさを追求した。オープニングルックは、白、茶、黒の羽毛の房で飾られたガウンだった。もう一つのハイライトは、アンディ・ウォーホルの「ポピー」から着想を得たミニドレスで、ビーズ刺繍の施された花の上に、白、ゴールド、シャンパンカラーのフリンジが重なり合っていた。この影響についてカーンは「(マッキーの作品の)過剰で華やかなところが大好きだった」と語った。コレクションには、ボディスにクリスタルのアクセントをあしらい、ヌードカラーの透けるようなスカートを合わせたメッシュ素材の透明感のあるガウンも含まれていた。また、複雑なシャンデリア風の刺繍で覆われたシックな黒のブレザーもひときわ目を引いた。カーンは「これはユニセックスで、共有できるようにしたい」と述べた。ショーは、オイルのような光沢を放つ雄鶏の羽根をあしらったロング丈の黒いガウンと、同素材のイブニングコートで締めくくられた。カーンは今シーズンを実験的な機会と捉え、「今シーズンは私にとっての遊びの場だった」と説明した。ファッション業界が厳しい経済状況にある中で、彼の代名詞であるビーズ刺繍を披露しつつ、大胆な自己主張を伴う新たな領域へと踏み出すデザインとなった。