ガールズグループ「ザ・ロネッツ」の結成メンバーであるネドラ・タリー・ロスさんが、80歳で亡くなった。同グループの公式SNSアカウントが4月26日に訃報を伝えた。2009年に従姉妹のエステル・ベネットさん、2022年にロニー・スペクターさんが亡くなっており、彼女の死去により、オリジナルメンバーは全員この世を去ったことになる。
ザ・ロネッツは声明の中で、「悲痛な思いで、ネドラ・タリー・ロスさんの訃報をお知らせします。彼女を知り、愛した人々にとって、彼女は光のような存在でした」と深い哀悼の意を表した。また、彼女の歌声、スタイル、そして音楽シーンを塗り替えた精神を称賛し、従姉妹であるロニーさんやエステルさんと共に残した功績は永遠に語り継がれるだろうと述べた。ロスさんはグループの成功について家族の絆があったからだと語っており、今年2月にCleveland Digitalのインタビューに対し、「私たちがザ・ロネッツとして活動を続け、成功を収められた理由の一つは、ステージに出る際に互いに手を取り合い、神様が私たちを見守ってくださっていると信じていたからだと思います」と明かしていた。母親のスージー・タリーさんに後押しされ、幼少期から地元のイベントで「ダーリン・シスターズ」、「ロニー・アンド・ザ・リラティブス」、そして最終的に「ザ・ロネッツ」として活動した。1946年にマンハッタンで生まれたロスさんは、1961年にColpix Recordsと契約。1963年には「Why Do Fools Fall in Love」のカバー曲でPhilles Recordsのオーディションを受けた。後にロニー・スペクターさんと結婚したプロデューサーのフィル・スペクター氏が、彼らのヒット曲「Be My Baby」を手掛け、同曲はBillboard Hot 100で最高2位を記録した。他にも1964年のアルバム『Presenting the Fabulous Ronettes』に収録された「Baby I Love You」、「(The Best Part of) Breaking Up」、「Do I Love You」、「Walking in the Rain」などのヒット曲がある。グループはフィル・スペクター氏との軋轢により1967年のヨーロッパツアーを最後に解散し、ロスさんはその後、クリスチャン音楽の道を歩んだ。ザ・ロネッツは2000年にスペクター氏から260万ドルの印税を勝ち取り、2007年にはロックの殿堂入りを果たした。ロスさんは1978年のアルバム『Full Circle』をはじめとするクリスチャン音楽のソロ作品を発表。1967年にDJのスコット・ロスさんと結婚し、2023年に夫が亡くなるまで連れ添った。