6日間のスペイン訪問のためローマからマドリードへ向かう機内で記者団の質問に応じたローマ教皇レオ14世は、イランでの戦争はカトリック教会の「正戦」の基準を満たしていないと述べた。教皇は、現代兵器の時代において正戦論は時代遅れであると説く自身の回勅『マグニフィカ・フマニタス(Magnifica Humanitas)』を引用し、その見解を示した。
ローマ教皇レオ14世は土曜日、ローマからマドリードへ向かう教皇専用機内で記者団の質問に対し、イランでの戦争はカトリックの教義に基づく「正戦」には該当しないと語った。NPRが宗教ニュースサービス(Religion News Service)との提携で報じたところによると、教皇は「あそこに正戦など存在しない」と述べた。この質問は、JD・バンス米副大統領が今年初め、紛争について言及した際に「正戦論」を持ち出したことに関連したものだった。NPRの報道では、ドナルド・トランプ大統領が後にSNSへの投稿で教皇の立場を批判したことについても触れられている。レオ教皇は自身の初の回勅である『マグニフィカ・フマニタス』を指し、正戦論の伝統が紛争を正当化するためにしばしば悪用されており、現代兵器の破壊能力とは乖離していると説いた。教皇は、この理論は今日の兵器が想像もできなかった異なる時代に生まれたものであり、対話や外交といった代替案を重視すべきだと強調した。NPRの報道によると、レオ教皇は2月に紛争が始まって以来、平和と対話を繰り返し訴えてきた。教皇は機内での質疑応答において他の戦争についても言及した。ウクライナ情勢については懸念を表明し、戦闘終結に向けた努力の刷新を促すとともに、継続的な交渉を呼びかけ、米国の調停努力にも触れた。また、レバノンについては、イスラエルが同国南部で軍事作戦を継続する中、状況は複雑であると述べ、現地の宗教指導者たちと連絡を取り合っていることを明らかにした。NPRによると、レオ教皇は6月26日~27日に招集を予定している枢機卿会議(コンシストリー)のテーマの一つとして、正戦論の「克服」を掲げているという。