静岡県は、鹿児島県にトップ生産地を譲った後、日本一の緑茶産地としての地位を取り戻すための取り組みを強化している。抹茶のグローバルブームに乗じて、生産を煎茶から抹茶の原料となる十茶へシフトし、有機茶栽培の拡大も進めている。長年ブランドの強みに支えられてきた静岡だが、茶市場での地位再構築に向け、いくつかの課題に直面している。
静岡県は、日本有数の茶産地として長年知られてきたが、最近では鹿児島県に生産量で首位を明け渡した。これを受けて、県政府は緑茶生産のトップ地位奪還に向けた新たな戦略を推進している。
特に注目されるのは、抹茶の国際的な人気の高まりを背景とした生産シフトだ。従来主流だった煎茶から、抹茶の基となる十茶への転換を進めている。十茶は抹茶の原料として加工される粗茶で、この変更はグローバル市場での競争力強化を狙ったものだ。また、並行して有機茶の栽培面積拡大にも取り組んでおり、持続可能な農業の推進を図っている。
静岡の茶産業は、ブランドの強固なイメージに支えられてきた。しかし、市場の変化や競合他県の台頭により、さまざまな課題が生じている。県はこれらを克服し、茶市場での存在感を再び高めることを目指している。