李在明大統領は4月27日、ソウルでGoogle DeepMindの共同創業者兼CEOであるデミス・ハサビス氏と会談し、人工知能(AI)の責任ある利用とグローバルなパートナーシップについて協議した。双方は、AIが低成長、気候危機、医療などの世界的な課題を解決する強力な手段となり得る一方で、戦争での悪用や不平等の拡大といったリスクも孕んでいるとの見解で一致した。韓国政府は、AI主導の科学イノベーションを目指す「K-ムーンショット」構想の下、DeepMindと提携した。
李在明大統領は4月27日、ソウルでGoogle DeepMindの共同創業者兼CEOであるデミス・ハサビス氏と会談し、政府のAIに対する強い関心と投資拡大の計画を強調した。ハサビス氏は、政府主導のAI主導型科学技術構想を含む連携強化を議論するために韓国を訪問した。
金容範(キム・ヨンボム)政策担当大統領秘書室長はブリーフィングで、「双方は、AIが効果的に活用されれば、低成長、気候危機、医療問題といった世界的な重要課題を解決し、新たな繁栄への扉を開く強力なツールとなり得る一方で、戦争での悪用や不平等の拡大というリスクも伴うとの見解を共有した」と述べた。
李大統領は、AI主導による労働市場の変化への備えを強調し、ハサビス氏は労働と富の再分配を再定義する新たな経済モデルの必要性に同意した。大統領は共同プロジェクトを主導する「グローバルAIハブ」の計画を紹介し、DeepMindに主要パートナーとなるよう求めた。ハサビス氏は「正しく活用されれば世界にとって非常に有益になる」と述べ、AIシステムは人間が定義した「ガードレール」の範囲内に留まるべきだと強調した。
同日、科学技術情報通信部は、「K-ムーンショット」構想の下、Google DeepMindと覚書(MOU)を締結した。これには科学技術の共同研究、人材育成、責任あるAI利用などが含まれる。Googleは今年、韓国で初となるAIキャンパスを開設する計画だ。裴慶勲(ペ・ギョンフン)科学技術情報通信部長官は「今回のMOUは、韓国が科学技術とAIイノベーションを加速させる契機となるだろう」と語った。
ハサビス氏は、自身と李世乭(イ・セドル)氏のサインが入った囲碁盤を李大統領に贈呈した。DeepMindは2016年にソウルで李世乭氏を破った「AlphaGo」で知られており、ハサビス氏はAIを用いたタンパク質構造予測の研究により2024年のノーベル化学賞を受賞している。