テキサス州の選挙管理トップであるジェーン・ネルソン州務長官が7月17日付で辞任を表明し、同州は後任人事の選定に向けた準備を進めている。現時点ではグレッグ・アボット知事から正式な発表はないものの、州下院議員のネイト・シャッツライン氏が有力候補として広く取り沙汰されている。
ジェーン・ネルソン氏が7月17日付での辞任を表明したことを受け、テキサス州では州務長官が交代する見通しとなり、グレッグ・アボット知事による後任選びに注目が集まっている。
テキサス州において、州務長官は知事によって任命され、州上院の承認を経て就任する。2026年11月の総選挙を数か月後に控えた中でのネルソン氏の退任に対し、地元の選挙管理当局者はアボット知事の指名先を注視している。
NPRの報道によると、牧師であり共和党所属の州下院議員である34歳のネイト・シャッツライン氏が、ここ数週間、有力候補として繰り返し名が挙がっている。アボット知事の事務所は人選について明言を避けており、広報担当者はNPRに対し、後日発表を行うと述べるにとどまった。
テキサス州郡選挙管理官協会のクリス・マクギン事務局長はNPRの取材に対し、他に有力な名前が浮上しているとは聞いていないと語った。また、マクギン氏は協会メンバー向けの分析の中で、シャッツライン氏が就任すれば、近年の州務長官よりもイデオロギー色が強く、規制を重視したアプローチをとるだろうと指摘している。
NPRの報道によると、シャッツライン氏には選挙管理の経験がなく、ドナルド・トランプ前大統領による広範な選挙不正の根拠なき主張に同調してきた経歴がある。また、同氏は2025〜26年の議会会期中に、選挙関連法案を少なくとも5本提出あるいは共同提出したことも報じられた。
市民団体「コモン・コーズ・テキサス」のアンソニー・グティエレス事務局長はNPRに対し、今回の退任時期は連邦選挙が迫っている上、テキサス州議会の定例会が閉会した後であるため異例だと述べた。グティエレス氏は、このタイミングにより、指名された後任者が議会の再招集と正式な承認審査までの間、監視が比較的緩やかな状態で2026年の選挙期間を管理することになる可能性があると懸念を示している。