23日間にわたるツール・ド・フランスの行程において、記録的な猛暑と山火事が発生し、主催者はステージの調整や安全対策を余儀なくされた。日曜日にパリのシャンゼリゼ通りで閉幕を迎える同レースでは、タデイ・ポガチャルが総合優勝を果たす見通しとなっている。今回の状況は、気候変動がレースにもたらす課題を浮き彫りにした。
第3ステージのピレネー=オリアンタル県で発生した山火事を受け、主催者はキャラバンの車両を必要最小限に制限し、121マイル(約195km)の行程のうち最後の27マイル(約43km)については観客の立ち入りを控えるよう求めた。レースディレクターのクリスティアン・プリュドム氏はフランスのテレビ局に対し、人々の安全を守るために異例の措置が必要であったと語った。
記録的な欧州の熱波により、平均気温は過去20年間で最高となる華氏87度(約30.5度)を記録した。選手たちは華氏100度(約37.8度)を超える気温の中で長時間の過酷な走行を強いられ、1日に28本の水を消費したり、冷却ベストを使用したりする者もいた。主催者は第9ステージを30キロ短縮したが、これはレース史上初の試みである。
ポガチャルは、暑い地域でのレース開催を避けるために7月や8月以外の時期へスケジュールを変更するよう提案し、「もし私に権限があるなら、カレンダーをすべて変更し、暑い時期の7月や8月にレースはしないだろう」と述べた。また、過酷な気象状況の中、化石燃料企業がスポンサーを務めていることに対しても批判的な目が向けられている。