元駐ウクライナ大使の松田邦憲氏は、ウクライナが高市早苗首相の政権にロシアの侵攻をめぐる和平交渉で役割を果たすことを期待していると示唆した。高市氏が米国ドナルド・トランプ大統領と良好な関係を築いている点を指摘した。国際社会はロシアへの圧力を強める必要があると同氏は述べた。
ロシアのウクライナ侵攻が始まって4周年にあたる直前、元駐ウクライナ大使の松田邦憲氏(66)はインタビューで、ウクライナが高市早苗首相の政権に高い期待を寄せていると語った。松田氏は2021年10月から2024年10月まで大使を務め、戦争勃発期にその職にあった。
「ウクライナは高市政権に高い期待を寄せている」と松田氏は述べ、高市氏が昨年10月の就任以来、和平交渉の主要人物であるトランプ大統領との良好な関係を築いている点を挙げた。日本が最近NATOの枠組みでウクライナに追加支援を提供する決定は、「日本の役割の重要性を国際社会に強調する」ものだと同氏は評価した。また、日本のウクライナ支援は「最終的に日本の安全保障に寄与する」可能性があると指摘した。
米国仲介の和平交渉は先月開始され、「重要な段階」に達している。松田氏は、ロシアが単に時間を稼ごうとしているとの見方を否定し、同国が交渉を受け入れざるを得ない状況にあると述べた。しかし、停戦線の確定や領土問題などの「最も難しい問題」が未解決のままだ。
交渉の進展のため、欧州や日本を含む国際社会はロシアへの制裁とウクライナへの軍事支援を通じて譲歩を迫る必要があると松田氏は強調した。