米テキサス州オースティン市は、1991年に発生したヨーグルト店での少女4人殺害事件で冤罪を着せられた男性4人に対し、3500万ドル(約53億円)を支払う和解に合意した。この中には、無実が証明される前の2010年に死亡したモーリス・ピアース氏の妻と娘に対する1000万ドルが含まれている。
捜査当局が別の容疑者ロバート・ユージーン・ブラッシャーズ氏を、イライザ・トーマスさん、エイミー・エアーズさん、そして姉妹のジェニファー・ハービソンさんとサラ・ハービソンさんの殺害に関与したとして特定したことを受け、今年2月に男性4人の無実が確定した。
モーリス・ピアース氏の妻キンバリー・ピアース氏は、受け取る賠償金を「血の代償」と呼び、遺族の関心は同様の事件を防ぐための改革に向けられていると語った。彼女と娘のマリサさんは、未成年者の尋問への児童擁護者の立ち会い義務化や、欺瞞的な尋問戦術の禁止といった改革案を提示している。
事件は1991年12月、少女たちが縛られ、銃で撃たれた後に放火された店舗で発見されたことで発覚した。ピアース氏は数日後に逮捕されたが、当時は起訴されずに釈放された。その後、別の逮捕を経て3年間服役し、2003年に釈放されていた。
ピアース氏は2010年、交通違反取り締まりの際に警察に射殺された。遺族は同氏の死亡時の状況について再検討を求めており、オースティン警察の捜査における説明責任を果たすよう要求している。