約2年前、ウィーンで開催予定だったテイラー・スウィフトさんのコンサート「Eras Tour」を標的に、ISISに触発されたテロを計画したとして、オーストリア人の男(21)が火曜日に罪を認めた。この計画により、チケットが完売していた3公演は中止に追い込まれた。ベラン・A被告は、テロ組織への参加とスウィフトさんのコンサートを標的にした計画については認めたことで、最大で禁錮20年の刑を言い渡される可能性があるが、他地域での攻撃に関する関連罪については無罪を主張している。ウィーン南部のウィーナー・ノイシュタットで行われている裁判は、共同被告人のアルダ・Kと共に5月12日に続く予定である。
オーストリアのプライバシー保護規定に基づき氏名が一部伏せられているベラン・A被告は、初公判で罪状を認めた。弁護人のアンナ・メイヤー氏は法廷外で、依頼人が「すべてを深く後悔している」と述べ、「人生で最大の過ちだった」と語った。メイヤー氏は法廷で「私の依頼人は多大な恐怖とパニックを引き起こした……しかし、どうか見出しの裏側にも目を向けてほしい」と訴えた。
検察側によると、ベラン被告は過激派組織「イスラム国(ISIS)」への忠誠を誓い、武器や爆弾についてメンバーと連携し、ISISの動画を利用して爆発物を製造する準備を進めていた。被告は、ウィーンのエルンスト・ハッペル・スタジアムの外に集まる最大3万人の観衆と、内部の6万5000人を標的に、ナイフや自作の爆弾を使って「可能な限り多くの人を殺害する」ことを計画していた。この計画は、22人の死者を出した2017年のマンチェスターでのアリアナ・グランデさんのコンサート爆破事件を彷彿とさせるものだった。
米国の諜報機関からの情報提供を受けた当局は、最初のコンサートの前日である2024年8月7日に被告のアパートを家宅捜索し、爆弾製造物資を発見した。CIAのデビッド・コーエン副長官は、高度なテロ計画を未然に防いだ情報共有の成果を称賛した。ベラン被告はその後、拘束されている。
スウィフトさんのコンサート計画で罪に問われているのはベラン被告のみだが、2024年のラマダン期間中にサウジアラビア、トルコ、UAEで別のISISの計画に関与したとして、アルダ・Kと共に審理されている。3人目の容疑者であるハサン・Eは、2024年3月にメッカのグランド・モスクで警備員を刺した罪でサウジアラビアに拘留中である。また4人目の男、モハメド・Aは、爆弾製造マニュアルを翻訳した罪で昨年ドイツで懲役18か月の執行猶予付き判決を受けた。
飛行機の中で脅迫を知ったテイラー・スウィフトさんは、Instagramへの投稿で衝撃をあらわにした。「ウィーン公演が中止になったことは打ちのめされる思いでした……新たな恐怖と、とてつもない罪悪感でいっぱいになりました」。彼女はDisney+のドキュメンタリー番組の中で、「まさか人生でテロ計画に遭遇するとは思いもしませんでした……私たちは大惨事を回避したのです」と付け加えた。