ビットコインは、市場における複数の圧力が重なり、6万ドルを割り込んでこのサイクルの新たな安値を付けた。NYDIGのリサーチヘッドであるグレッグ・シポラロ氏は、この下落の要因としてAI投資との競合や今後の大型テック企業によるIPOなどを挙げている。
ビットコイン価格は10月に記録した12万6000ドルのピークから53%下落し、6万ドルを割り込んだ。高値更新から242日を経ての動きとなる。NYDIGのグレッグ・シポラロ氏は先週のレポートで、単一の明確な原因はなく、AI株への資本シフト、SpaceXやOpenAIといった企業の大型IPOに向けた準備、量子コンピューティングの脅威への懸念などが価格を圧迫していると指摘した。さらに、米国当局によるイラン関連の約10億ドル相当の暗号資産押収や、ストラテジー社による32ビットコインの小規模な売却なども要因に挙げられる。オンチェーン指標は底打ちが近い可能性を示唆しているが、今回の下落幅は過去のサイクルと比較すると緩やかなものにとどまっている。