ビットコインは今週初めに6万ドルを下回る水準まで下落した後、6万3000ドル付近まで反発した。スタンダードチャータード銀行のアナリストは、ETFからの売り圧力の緩和や、SpaceXのIPO、米国とイランの合意の可能性といった材料を挙げ、5万9000ドルが市場の底であるとの見解を示した。
暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは6月5日に一時5万9375ドルの安値を付けた後、上昇に転じた。CoinDeskのデータによると、金曜日には前日比1.6%高の6万3550ドル付近で取引された。
スタンダードチャータード銀行のシニア・マーケット・アナリスト、ジェフリー・ケンドリック氏はレポートの中で、ビットコインのサイクル安値は約5万9000ドルで付けたと指摘。「冬は終わった。暗号資産の春へようこそ」と述べた。
ケンドリック氏は、5月の第2週以降、ビットコインの現物ETFから57億2000万ドルを超える大規模な資金流出があったことを指摘した。また、一部の売りは、金曜日にナスダックで約150ドルで取引が開始されたSpaceXのIPOに向けて投資家が資金を確保しようとした動きと関連しているとの見方を示した。
さらに同氏は、原油価格を押し下げ、マクロ経済の圧力を和らげる可能性のある米国とイランの和平合意の可能性にも言及した。ケンドリック氏は、この底値が確実なものとなるか、ETFへの純流入への転換や企業による財務資産としての買い戻しに注目している。