昨年9月、ポーランドのビャウォヴィエジャの森で、オオカミの群れがヨーロッパバイソンの群れを襲撃し、生まれたばかりの子牛を標的にした貴重な様子が記録された。
研究者がカメラトラップを用いて撮影した映像には、7頭のオオカミが成体のバイソンの注意をそらし、20分間の追跡の間に子牛を2度噛みつく様子が映っている。成体のバイソンは角を使ってオオカミを攻撃し、最終的には群れで子牛を囲んで捕食者を追い払った。ポーランド科学アカデミーのロビン・ワインアンズ氏は、他の獲物がいる中でオオカミがバイソンを狩るとは予想していなかったため、この記録はチームにとって驚きだったと語った。ヨーロッパバイソンの個体数は、1世紀前に野生で絶滅の危機に瀕した後、約9000頭まで回復している。ワインアンズ氏と共同研究者のトマシュ・ボロヴィク氏は、オオカミによる捕食は一般的ではないものの、急激な減少を招くことなくバイソンの数を安定させる助けになる可能性があると指摘した。イェール大学のオズワルド・シュミッツ氏は、適切な場所と時間にカメラを設置する確率が低いことを踏まえ、この映像を捉えられたのは幸運な出来事だと評した。