中国の医療機器各社は、国内の病院における汚職摘発の影響で売り上げが減少しており、その補填として欧州市場への展開を強化している。
HSBCの中国ヘルスケアリサーチ部門責任者であるリンダ・シュー氏が7月10日に発表した報告書によると、中国における政府系病院の医療機器購入額は、2026年1月から5月までの期間で前年同期比約12%減少した。これは、病院を対象とした新たな汚職摘発が一部影響している。このことは、中国の主要な医療機器メーカーの上半期の収益を圧迫している。浙江省寧波市を拠点とするジェンスケア・サイエンティフィック(Jenscare Scientific)は、海外市場に活路を求める企業の一つだ。同社は7月8日、同社の「LuX-Valve Plus」が欧州連合(EU)の医療機器規則(MDR)に基づきCE認証を取得したと香港証券取引所に報告した。この機器は、世界で同種のものとして2番目に承認を受けた製品で、開胸手術ではなく静脈からのアプローチにより損傷した三尖弁の置換を可能にする。ジェンスケア・サイエンティフィックは、今回の承認を同社の国際戦略における重要な節目であると評している。