Coinbaseは2026年5月5日、全従業員の約14%にあたる約700人を削減するリストラ計画を発表した。ブライアン・アームストロングCEOは、暗号資産市場の変動とAI活用による生産性の向上が背景にあると説明した。今回の変更は、5月7日に予定されている第1四半期決算発表を控え、AIネイティブな効率的組織への移行を目指すものとなる。
Coinbaseは5月5日、全従業員の約14%にあたる約700人を削減するリストラ計画を発表した。これに伴い5,000万ドルから6,000万ドルの費用が発生する見通しである。アームストロングCEOは社内向けのメモで、取引の活発さや資産価格、ユーザーエンゲージメントが不安定な市場環境に直面しており、ステーブルコインやトークン化といった分野での将来の成長に向けてコストベースの引き下げが必要であると説明した。またAIの役割についても言及し、かつて数週間かかっていたプロダクト開発がAIの活用により数日で完了するようになり、非技術部門でもワークフローの自動化やコーディングが進んでいると指摘した。Coinbaseは米国証券取引委員会(SEC)に対し、この計画が現在の市場環境下で費用を管理し、AI時代に向けた最適化を図るためのものだと報告した。具体的にはCEOおよびCOOの下を5階層にフラット化し、純粋な管理職を廃止するほか、エンジニアリング、デザイン、製品開発の各業務を一人で担う実験的な「AIネイティブ・ポッド」を形成する。影響を受ける米国の従業員には、最低16週間分の基本給に加え、勤続年数に応じた2週間分の給与、次回の株式付与、6か月分のCOBRA(医療保険継続)が提供される。顧客データ保護のため、システムへのアクセス権は直ちに剥奪された。今回の人員削減は、2025年通期の営業費用が前年比35%増の57億ドル、従業員数が31%増の4,951名と拡大を続けた後の措置であり、第4四半期の指標の鈍化や第1四半期のサブスクリプション収益の減少予測を受けたものとなる。Coinbaseの2026年第1四半期決算は5月7日に発表予定である。