2026年6月16日に予定されているワシントンD.C.の民主党市長予備選には多数の候補者が名乗りを上げている。各候補者は、市の限定的な自治権をいかに守りつつ、地元のプロジェクトや予算に影響を及ぼし得るトランプ政権の優先事項にどう対処するかという課題に直面している。
ワシントンD.C.選挙管理委員会によると、2026年6月16日の民主党市長予備選には複数の候補者が立候補している。民主党支持層が圧倒的なワシントンにおいて、この選挙は市にとって最も重要な選挙となることが多い。著名な候補者としては、D.C.市議会議員のジャニース・ルイス・ジョージ氏と、元D.C.市議会議員のケニヤン・マクダフィー氏が挙げられ、地元メディアからは有力候補として広く報じられている。また、D.C.市長選の投票用紙に名を連ねる初の南アジア系候補として注目を集めているリニ・サンパス氏も出馬している。ドナルド・トランプ大統領が首都の景観を大きく変える計画を進める中、各候補者は市に影響を与える連邦政府のイニシアチブにどう対応するか説明を求められている。その一つがトランプ氏が後押しする高さ250フィート(約76メートル)の凱旋門建設案である。連邦美術委員会(Commission of Fine Arts)は近年、このプロジェクトの設計案を承認したが、現時点で建設の具体的なスケジュールは決まっていないと報じられている。候補者らはまた、メリディアン・ヒル・パーク(マルコムX・パーク)などの公共空間における連邦政府の関与についても指摘している。同公園では国立公園局が閉鎖や補修工事を計画しており、公園内の噴水は長年にわたり断続的な稼働や修理が続いており、階段状の噴水が停止していた時期もあった。地元メディアによるインタビューや公式声明の中で、各候補者は概ね、一時的な介入ではなく継続的かつ予測可能な連邦政府の支援が必要であると主張する一方で、連邦政府の関与には政治的・政策的な制約が伴う可能性があると警鐘を鳴らしている。