業界の最新データによると、分散型金融(DeFi)における損失額は近年大幅に減少している。発生した被害総額は2022年の26億2000万ドルから2024年には5億3400万ドルまで低下した。しかし、2025年11月に6つのネットワークで発生した単一の攻撃は、依然として脅威が残っていることを浮き彫りにした。
2025年の損失のうち、89.1%がプロトコルの論理バグによるものだった。1件あたりの被害中央値は150万ドルで、2022年の水準から75%減少した。発生件数は83件で、小規模な事案の多発が目立つ。2022年には損失の73%を占めていたブリッジ攻撃は、2025年には3%まで低下した。フラッシュローン攻撃は2020年の54%から1%未満にまで減少している。秘密鍵の漏洩による被害も8.1%にまで低下した。2025年11月に発生したBalancer V2の攻撃では、Ethereum、Arbitrum、Base、Polygon、Sonic、OP Mainnetの各ネットワークを跨ぎ、約1億2800万ドルが流出した。算術演算上の欠陥が原因で、11回もの監査を受けていたにもかかわらず、攻撃者は30分足らずで資金を流出させた。TVL(預かり資産)に対する損失額の比率が最も低かったのは、Ethereumの0.42%、Solanaの0.42%、BNB Chainの0.33%だった。このデータは2020年から2025年までを対象とした調査に基づいている。