石油各社は、4月14日(火)午前6時から燃料価格を引き下げることを発表し、エネルギー省の予測通りの価格改定となった。引き下げ幅は、軽油が1リットルあたり20.89~23ペソ、ガソリンが4.43~4.50ペソ、灯油が8.50ペソとなる。今回の値下げにより、2月下旬の中東危機以降続いた100ペソ超の急激な価格高騰に歯止めがかかる。マルコス大統領はLPG(液化石油ガス)と灯油の物品税停止を発表し、ジープニー向けの補助金制度も開始された。
フィリピン・マニラ — 2月下旬以降の中東情勢の緊張を受け、数週間にわたって燃料価格は上昇を続け、一部地域では軽油が12ペソ以上値上がりし、1リットルあたり170ペソという記録的な高値を付けていた。これに対し、エネルギー省は4月14日からの大幅な引き下げを予測し、翌日には主要石油各社もこれを追随する形で発表を行った。
4月12日、シャロン・ガリン・エネルギー長官は、国際的な原油価格の動向に基づいた最低値下げ幅を発表した。内訳は軽油が1リットルあたり20.89ペソ、ガソリンが4.43ペソ、灯油が8.50ペソで、業界の一部予測を上回る水準となった。各社の価格改定は、ペトロンがガソリン4.43ペソ、軽油20.89ペソ、灯油8.50ペソの引き下げ。ペトロガズは軽油20.95ペソ、ガソリン4.50ペソ。シーオイルおよびフライングVも同様の動きを見せているが、ジェッティの軽油は2.70ペソの引き下げにとどまった。なお、一部の製品では依然として1リットルあたり120~130ペソの高値が続いている。
フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、今回の値下げについて「大きな助けにはなるが、十分ではない」と述べ、4月13日にはさらなる値下げを目指してLPGと灯油の物品税停止を発表し、今後も追加の介入措置を講じる意向を示した。また、エネルギー省はマニラ首都圏のガソリンスタンド52カ所において、ジープニー向けに1リットルあたり10ペソの補助金制度(ドライバー1万8000人を対象に週最大150リットルまで)を開始した。しかし、運転手団体「ピストン」などは依然として不十分であるとして、付加価値税(VAT)や物品税の減税を求めている。