フィリピン下院司法委員会は2026年4月14日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追の第1回公聴会を開始した。ラミル・マドリアガ氏をはじめとする主要な証人や各政府機関の当局者が証言を行う予定である。最高裁判所が一時的な差し止め命令を発令しなかったことを受け、手続きが進められることとなった。
下院司法委員会は4月14日火曜日、サラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾手続きにおいて、証拠の精査と証人尋問を初めて開始した。国家捜査局(NBI)、会計監査院(COA)、内国歳入庁(BIR)、監察官室から召喚された証人や文書が提出される見通しである。かつてドゥテルテ氏の側近であり、「運び屋」と目されるラミル・マドリアガ氏が、警備担当官らと連携して現金を運搬していたとする自身の供述書について証言する予定だ。
最高裁判所の元判事アドルフォ・アズクナ氏は、最高裁が一時的な差し止め命令を出さなかったことは、下院司法委員会が相当な理由の特定に向けて審理を進められることを示唆していると述べた。アズクナ氏はANCのインタビューに対し、「ここでのメッセージは、最高裁が現段階で下院委員会のレベルにおける手続きに介入することを望んでいないということだ」と語った。同氏は、弾劾のこの段階は裁判ではなく告発を目的としているため、下院の起訴指向の姿勢が偏見とは言えないと指摘した。
ドゥテルテ氏は、委員会の管轄権に疑問を呈し、1年間の禁止期間を理由に手続きは違憲であると主張して、公聴会を停止するよう最高裁に介入を求めていた。テリー・リドン下院議員は、「彼らは自身の個人所得や事業所得に関連する真実を隠すことはできない」と述べ、公聴会で提示される予定のドゥテルテ氏夫妻の納税記録に言及した。
下院は2月23日から60回の会期内で報告書をまとめる必要がある。下院本会議で3分の1の承認が得られれば、上院での弾劾裁判へと送られることになる。