米下院は水曜日、ドナルド・トランプ大統領に対し対イラン軍事行動の終結を求める戦争権限決議案を賛成215、反対208の僅差で可決した。2月末の紛争開始以来、大統領の対イラン軍事作戦を抑制するための下院での決議可決は今回が初めてで、共和党議員4名が民主党側に同調した。
下院は水曜日、1973年制定の「戦争権限法」に基づき、議会による承認がない限り、対イランまたはイラン国内での敵対行為から米軍を撤退させるよう求める決議案を可決した。AxiosやAP通信の集計によると、決議案は賛成215、反対208で可決され、ブライアン・フィッツパトリック議員(ペンシルベニア州)、トーマス・マッシー議員(ケンタッキー州)、トム・バレット議員(ミシガン州)、ウォーレン・デビッドソン議員(オハイオ州)の共和党議員4名が民主党に同調した。採決に先立ち、マイク・ジョンソン下院議長は政権の行動を擁護し、米国は公式に戦争状態にあるわけではないと主張した。一方、決議を支持する民主党側は、これは憲法上定められた議会の戦争遂行権限を改めて主張するための取り組みであると強調した。下院外交委員会の筆頭民主党議員であるグレゴリー・ミークス議員(ニューヨーク州)は本会議場で、国民は紛争が国内にもたらすコスト増大などの影響に「苦しみ、疲弊している」と訴えた。決議案の支持者らは、戦争権限法には議会承認のない敵対行為に対する期間制限が設けられていると指摘している。フィッツパトリック議員は、5月14日に発表した自身の支持理由の中で、同法は60日を超える紛争については議会に付託することを義務付けていると説明した。決議案の今後の見通しは不透明である。下院を通過したものの、上院での手続きが必要であり、トランプ大統領は自身の最高司令官としての権限に対する議会の介入に強い反発を示している。AP通信が報じた書簡の中で、ホワイトハウスは「2026年2月28日に開始された敵対行為は終了した」と主張したが、米軍が現地で活動を続けていることから、この見解に対しては議員や法律専門家から異論が出ている。今回の下院の採決は、政権が主張する2月末の開始から約3カ月にわたり続いているとされる対イラン紛争において、トランプ大統領の対応に対する稀で注目度の高い叱責となった。