ムーディーズ・レーティングスは月曜日、中国のソブリン信用格付けを「A1」に据え置き、格付けの見通しを「安定的」に引き上げた。中国財政部は、外部ショックに直面する中での中国のマクロ経済の回復力と財政の強さが評価されたものだとして、この決定を歓迎した。経済学者は、この背景には技術革新と強固な政策支援があると分析している。
中国財政部は、今回の格付け維持について、外部からのショックに対する中国のマクロ経済の強い回復力と財政の健全性、ならびに新たな成長の原動力と質の高い発展に向けた進展がムーディーズに評価されたことを反映していると述べた。
急速に変化する世界貿易情勢や地政学的リスクを背景に、中国政府はマクロ経済政策を打ち出し、政策協調を強化してきた。同省は、これにより中国経済は圧力を乗り越えて高度な発展へと向かっており、広大な国内市場、十分に整備されたサプライチェーン、強力な輸出競争力というソブリン信用プロファイルの重要な柱がその優位性を証明していると指摘した。
今後について同省は、中国は改革を深化させ、財政の持続可能性を高めるとともに、「新たな質の高い生産力」の発展を加速させ、経済的基盤を固め、外部の不確実性により適切に対処していく方針を示した。
ムーディーズは、中国の広大で多様化した経済に加え、高付加価値セクター全体での競争力向上に見られる強力なイノベーション能力を挙げた。フィッチ・レーティングスの中国担当リード・アナリストであるジェレミー・ズック氏は、世界の製造業およびサプライチェーンにおける中国の支配的な地位と、再生可能エネルギーや電気自動車分野での大幅な拡大を強調した。
中国財政部によると、過去5年間で中国のGDPは35兆元(5.1兆ドル)以上拡大し、第14次五カ年計画期間中には年平均5.4パーセントの成長率を達成、世界経済成長の約30パーセントに貢献した。ドイツ銀行の中国担当チーフエコノミストである熊毅氏は、第1四半期のGDP成長率が5パーセントとなり、主に国内投資と輸出に牽引されて市場予想を上回ったほか、不動産セクターにも安定の兆しが見え始めていると指摘した。