デザイナーのプラバル・グルンは、2026年秋の既製服アトリエコレクションを発表し、イブニングウェアにおける選択肢と抑制の美学を強調しました。デザインには、自身の過去の作品に加え、ビル・ブラスやイヴ・サンローランといったデザイナーからの影響が反映されています。
今回のコレクションは多様なシルエットで構成されており、コルセットを用いたルックは約3分の1、プリンセスラインのボリュームを取り入れたものはわずか2点にとどまっています。グルンは全体的な美学を「洗練された」と表現し、着用者が軽やかに部屋に入ることができるような作品を提案しました。特に注目すべきデザインとして、緩やかなカーブとほのかな輝き、そして透け感のある半袖が特徴のTシャツ風のガーメントが挙げられます。これは頭からかぶるのではなく、足元から着用できる仕様で、従来のイブニングウェアに代わる気取らない選択肢となっています。グルンはそのアプローチについて、「私のデザイナーとしての仕事、特にイブニングウェアに関しては、選択肢を提供することだと常に言っています。私の世界観に合う選択肢を提示し、彼女たち自身に選んでもらうのです。すべての女性がボールガウンを求めているわけではありませんから」と語りました。また、彼は自身のビル・ブラスでの経験や、ジェフリー・ビーン、イヴ・サンローラン、アルマーニへの敬意をインスピレーションの源として挙げました。ショルダーの処理や緩やかに流れるようなトレーン、リボンといったディテールを通じて、ロマンスの要素も取り入れられています。