証券取引委員会(SEC)のフランシス・エド・リム委員長は、2025年6月の就任以来、複数の規制変更を実施してきた。これらの刷新は、フィリピンの資本市場における官僚主義の削減と投資家参加の拡大を目的としている。
リム氏は2004年から2010年までフィリピン証券取引所(PSE)の社長兼CEOを務めた経歴を持つ。在任中には、不動産投資信託(REIT)の導入や個人退職年金口座(PERA)法の制定に貢献した。
SEC委員長就任後、リム氏はオンラインポータル「OneSEC」の対象を83の事業区分に拡大し、2万6000件以上の未処理となっていた法人申請を処理した。主要書類の手数料を50%引き下げ、一般市民に1億1000万ペソ以上の節約をもたらした。
同庁はまた、セクター別の優先窓口(ファストレーン)を開設し、ASEAN初となる「フィリピン・グリーン・エクイティ・ガイドライン」を導入した。独立社外取締役の任期は最大9年と定められ、PSE理事会のブローカー取締役には10年の累積上限が設けられた。
リム氏は、インサイダー取引の疑いでVillar Land Holdingsに対する刑事告訴を行った。また、フィリピン初となるスクーク(イスラム債)の規制枠組みを監督し、デジタル資産やデリバティブを扱う24件の申請に対してSEC戦略サンドボックスを開放した。