天文学者チームが、超巨大ブラックホールではなく、激しい星形成活動をエネルギー源とする遠方の銀河から飛来した高エネルギーニュートリノを特定した。この発見は、宇宙ニュートリノの起源に関するこれまでの前提を覆すものである。
研究チームは、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)を用い、アイスキューブ・ニュートリノ観測所で検出されたニュートリノ事象「IC 210922A」の調査を行った。焦点が当てられたのは、地球から約110億光年離れた位置にある「JCMT0402−0424」という銀河で、塵に覆われて輝くその姿から「シャドウ・ブラスター」という愛称で呼ばれている。
当初、エネルギー源はブラックホールであると予想されていた。しかし観測の結果、手前の銀河による重力レンズ効果の助けもあり、急速な星形成によって加熱されたガスと塵の高密度な核が明らかになった。
MITOS Science Co., LTD.や国立天文台などの研究機関からなるチームは、こうしたスターバースト銀河が宇宙の高エネルギーニュートリノの最大20パーセントを生成している可能性があると結論付けた。この研究結果は、2026年に『ネイチャー・アストロノミー』誌に掲載された。