Sandfall Interactiveのデビュー作RPG『Clair Obscur: Expedition 33』は、The Game Awards 2025で13のノミネーションを獲得し、単一ゲームとして史上最多の記録を打ち立て歴史に名を刻んだ。12月11日にロサンゼルスで開催される授賞式は、業界の課題の中で本作の批評家からの高い評価を強調する。しかし、イベントのチケット高額化は、自身の作品を祝うために参加する開発者にとって障壁となっている。
記録破りのノミネーション
フランスのスタジオSandfall Interactiveによるナラティブ駆動型のターン制RPG『Clair Obscur: Expedition 33』は、The Game Awards 2025でGame of the Yearを含む13のノミネーションを獲得し、記録を打ち砕いた。2025年初頭に発売された本作は、アート、ストーリー、JRPGに着想を得たメカニクスでほぼ満場一致の称賛を集め、『Final Fantasy』や『Persona』などのタイトルと比較された。クリエイティブディレクターのGuillaume Broche氏はその反響に驚きを表明し、ファン支援と達成したマイルストーンに対するチームの感謝を述べた。
開発の洞察
開発中、Sandfallチームはゲームの複数エンディングについて活発に議論し、明確な「良い」または「悪い」結末ではなく主観的な解釈を重視した。Broche氏は「less is more」の哲学を強調し、UIを最小限に抑えて現実的で没入感のあるインタラクションを促進し、プレイヤーが世界に没入することを信頼した。インスピレーション源には、探検をテーマにしたナラティブに影響を与えたフランス小説『La Horde du Contrevent』、およびアクション要素で『Devil May Cry』や『Nier』がある。
The Game Awardsの課題
興奮の一方で、The Game Awardsへの参加は開発者にとってハードルが高い。ロサンゼルスのPeacock Theaterで開催されるイベントは、ノミネートスタジオごとに2枚の無料チケットのみを提供し、追加席は定価(当初1枚約300ドル)で販売され、再販では1,000ドル超に跳ね上がる。Sandfall Interactiveは追加チケットを購入してチームメンバーを増員したが、小規模スタジオは欧州からの渡航費などを含むコストに苦しむことが多い。Broche氏らによると、式典は知名度向上に重要だが、クリエイターへの敬意よりプロモーション優先だと批判されている。座席埋めや一般販売が業界関係者のアクセスをさらに難しくしている。
The Game Awardsは12月11日東部時間午後9時30分/太平洋時間午後6時30分に放送され、『Clair Obscur』は『The Last of Us Part II』の7勝記録を更新する可能性がある。