米国エネルギー省は、アイダホ国立研究所にて6月4日、アンタレス・ニュークリア社の原子炉「Mark-0」が燃料装填後のゼロ出力臨界試験を完了したと発表した。このマイルストーンは、民間開発の非軽水炉として米国で40年以上ぶりに臨界に達したことを意味する。
この成果は、2025年5月にドナルド・トランプ大統領が発令した、原子炉の臨界到達期限を7月4日と定めた大統領令に基づくものである。テッド・ギャリッシュ原子力エネルギー担当次官補は、原子炉パイロットプログラムが1年未満で成功するはずがないと懐疑的な見方が強かったことに触れ、今回の進展を評価した。クリス・ライト・エネルギー長官は、建国250周年を控えたこの時期の達成は非常に意義深く、米国のエネルギーにとって歴史的な瞬間であると述べた。今回稼働したMark-0は、1951年以降アイダホ国立研究所の敷地内に建設された53基目の原子炉となる。同炉は2027年に発電開始が見込まれる後続の原子炉の基盤となり、将来的には軍事施設や地上用途、宇宙ミッションへの電力供給を担う可能性がある。