ブラジルの研究チームが、ジャックフルーツのラテックス、ザクロの皮エキス、シンバスタチンを組み合わせた、歯周病治療のための新しいバイオマテリアルを開発した。この素材は感染症への対処と同時に、骨や組織の再生を促進することを目的としている。初期の実験では、患部への直接塗布において有望な結果が示された。
このバイオマテリアルは、サンパウロ・ポンティフィシア・カトリック大学ソロカバ校の科学者らによって開発された。このプロジェクトはエリアナ・アパレシダ・デ・レゼンデ・ドゥエク教授が統括し、サンパウロ州研究財団(FAPESP)の支援を受けて行われ、学術誌『ポリマー・ブレティン(Polymer Bulletin)』に掲載された。
研究チームは、接着性に優れたジャックフルーツのラテックスに、抗菌作用のあるザクロの皮、そして抗炎症および骨刺激作用のあるシンバスタチンを混合した。ヒト幹細胞を用いたインビトロ(試験管内)試験では、0.3%、0.6%、1.2%の濃度で14日以内に骨形成活性が促進され、21日後にはさらに強い効果が見られた。
ドゥエク教授は、結果は非常に有望であるとしつつも、臨床使用に向けてその有効性と安全性を評価するには、さらなる研究が必要であると強調した。この手法は、局所的に治療薬を投与することで、全身への抗生物質投与への依存を減らせる可能性がある。