衆議院、令和8年度予算案を可決 与党の強行姿勢に野党反発

日本衆議院は3月14日、令和8年度予算案を自民党と日本維新の会の与党多数で可決し、参議院に送付した。予算総額は過去最高の122.3兆円で、野党からは審議時間の短さを批判する声が上がっている。与党は上院での審議が不透明ながら、年度末までの成立を目指す。

日本衆議院は2026年3月14日、財政2026年度の予算案を可決した。与党である自由民主党(LDP)と日本維新の会が下院で過半数を占めるため、野党の反対を押し切る形で成立した。予算総額は122.3兆円で、前年度当初予算から7.1兆円増加し、2年連続で過去最高を更新した。この中には防衛関連費として過去最高の9.04兆円が計上されている。

審議はわずか59時間で、15日間にわたり行われた。これは最近数十年で最も短い審議時間で、2007年度予算の66時間30分を下回る。予算委員会委員長の坂本哲志氏(LDP)が議事進行を強引に進めたとして、立憲民主党を含む4野党が14日遅くに不信任動議を提出したが、15日の本会議で与党により否決された。

首相の高市早苗氏は15日の予算委員会終了後、「国民生活に支障をきたさないよう真摯に審議を進めてきた」と述べ、野党との協力も求めた。一方、中道改革連合(CRA)の小川淳也代表は記者会見で、「与党の強引な国会運営は異例で、議会の品位を損なう」と批判した。

予算案は上院予算委員会で21日月曜から本格審議が始まり、高市首相は21日と22日に基本質疑に出席予定だ。与党は上院で少数派のため成立の見通しは不透明だが、下院多数により上院否決時も可決可能。4月1日財政年度開始前に成立しなければ、11日に自動成立する。

予算提出は高市首相が2月8日に衆院解散を求めた総選挙の影響で、従来より約1か月遅れた。与党は下院465議席中3分の4を占め、圧倒的多数を確保した。政府は成長促進と防衛強化のための拡張財政を掲げ、29.58兆円の新規国債発行を計画している。最近の米国・イスラエル対イラン戦争が原油価格高騰と円安を招き、日本経済に影響を与えている。

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