韓国国会は4月10日、中東情勢の悪化に伴う経済的影響に対応するため、26.2兆ウォン(約177億ドル)規模の補正予算案を賛成214、反対11の賛成多数で可決した。与党「共に民主党」と野党「国民の力」は、政府が提出した予算規模を維持することで合意した。これにより、所得や地域に応じて約3,580万人が10万ウォンから60万ウォンの現金支給を受けることになる。
国会本会議は、政府の提出から10日後となるこの日、出席議員244名のうち賛成214、反対11、棄権19で補正予算案を可決した。与党「共に民主党(DP)」と最大野党「国民の力(PPP)」は同日午前、政府の当初案である26.2兆ウォン(約177億ドル)の規模を維持することで合意していた。
法案には、原油価格上昇による負担を軽減するため、所得下位70%の層に対して現金給付を行う政府計画が含まれている。今回の可決により、所得水準や地域に応じて、約3,580万人が1人あたり10万ウォンから60万ウォンの支給を受けることになる。両党はまた、主要な石油化学原料であるナフサの安定供給に向け、2,000億ウォンを追加配分することでも合意した。
今回の補正予算は、中東情勢の波及効果による原油価格高騰の影響を緩和し、中小企業や脆弱な家計を保護することを目的としている。野党「国民の力」は、含まれている事業の一部が法案の本来の目的と一致しないと主張し、直接的な支援プログラムを求めた一方、与党「共に民主党」は迅速な可決を呼びかけていた。
青瓦台(大統領府)は、超党派の協力に対して謝意を表明した。大統領府のカン・ユジョン報道官はブリーフィングで、「中東戦争によって引き起こされた危機に直面し、国益を最優先に考えた与野党の超党派的な協力による法案の迅速な可決に感謝の意を表する」と述べた。政府は今後、ナフサ支援、公共交通機関の割引、農漁業者向けの燃料補助金などの対策を迅速に実施する方針である。