連邦地方裁判所は、トランプ政権が有権者の資格確認のために拡充したデータ照合ツールの使用を差し止める決定を下した。この判断は、各州が数千万件もの有権者記録を同システムで処理したことを受け、月曜日に下された。
米連邦地方裁判所のスパークル・スックナナーン判事は6月22日、75ページに及ぶ判決文の中で、刷新されたSAVEツールがプライバシー法、社会保障法、および行政手続法に違反していると認定した。判事は、連邦政府機関が「米国市民のプライバシー権を意図的に侵害し、神聖な投票権を脅かすようなやり方でこれを行った」と指摘した。
米市民権・移民局(USCIS)が運用するこのシステムは、国土安全保障省およびDOGEの協力のもと、昨年拡充された。これにより、有権者名簿と市民権および社会保障記録を照合する一括チェックが可能となった。これまでに6,000万件以上の有権者記録が処理され、一部の米国市民が非市民の可能性があるとして誤ってフラグが立てられる事態が発生していた。
今回の判決は、拡充されたツールによる有権者確認の継続的な使用を禁じるものだが、政府給付金の受給資格確認を目的とした従来のSAVEプログラムの使用については維持される。国土安全保障省は、連邦控訴裁判所(コロンビア特別区巡回区)に控訴する可能性がある。
国土安全保障省のジェームズ・パーシバル法務顧問はX(旧Twitter)上で今回の決定を批判し、同省が「外国人による投票」に対処することを妨げるものだと述べた。一方、リーグ・オブ・ウィメン・ボーターズ(女性有権者連盟)をはじめとする原告側は、今回の結果を投票者のプライバシー保護に向けた勝利として歓迎している。