米司法省は、連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修工事におけるコスト超過をめぐるジェローム・パウエル議長への刑事捜査を終了した。金曜日にジャニーン・ピロ連邦検事によって発表されたこの動きにより、今後の調査はFRBの監察官に委ねられることとなり、トランプ大統領が指名したケビン・ウォーシュ氏の上院承認に向けた道筋が開かれた。同捜査については、金利論争のさなかにパウエル氏に圧力をかけるためのものだとの批判があった。
この調査は、ワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会本部の改修プロジェクトを対象としていた。同プロジェクトでは、鉛やアスベストの問題、インフレなどが重なり、費用が19億ドルから25億ドルにまで膨れ上がっていた。連邦地方裁判所のジェームズ・ボアスバーグ判事は3月、この捜査はパウエル氏に利下げや辞任を強要するための不適切な試みであると判断し、初期の召喚状を却下した。ピロ検事は控訴して捜査を継続する意向を示していたものの、トム・ティリス上院議員(共和党、ノースカロライナ州選出)が捜査を終了させない限りウォーシュ氏の指名を阻止すると警告したことを受け、司法省は刑事事件を終結させた。ティリス議員は今週初めに開かれた上院銀行委員会で、この捜査を「でっち上げ」と呼び、ウォーシュ氏の経歴を称賛した上で、「あなたは並外れた経歴の持ち主であり、非の打ち所がない」と述べた。