自民党は最近の下院選挙での歴史的な勝利を受け、新人議員向けの教育プログラムを開始した。この週の研修では、スキャンダルや失言を防ぐための注意が強調された。党本部が主導するこの取り組みは、過去の選挙後の批判を教訓としている。
自民党は2月18日、新人議員向けの研修を実施した。このプログラムは、下院選挙で党が316議席を獲得し、そのうち66人が初当選したことを受け、厳しい世論の監視を意識したものだ。幹事長の鈴木俊一氏は研修冒頭で、「これだけ多くの議席を確保した以上、国民の目がより厳しくなる。謙虚さを忘れずに行動してほしい」と述べ、党の成功を振り返った。
元経済産業大臣の斎藤健氏は、「一年生議員であっても最高位の公人だ。国民の信頼を失わないよう注意してほしい」と助言した。研修では、萩生田光一氏らが約1時間半にわたり、政治資金の報告方法、地元議員との関係構築、メディア対応について指導した。
神奈川20区から当選した金沢ゆい氏(35)は終了後、記者団に対し「地元に恩返しできるよう務めを果たす。議員に必要な心構えを学んだ」と語った。党執行部は、特別国会召集前に研修を急いだ背景に、新人議員の不用意な言動が党に悪影響を及ぼす懸念を挙げている。ある党幹部は「高市政権への高い期待があるだけに、傲慢と見なされれば逆風になる」と指摘した。
過去の例として、2005年の下院選挙では小泉純一郎政権下で83人の新人「小泉チルドレン」が誕生し、一人が高級料亭訪問を望む発言で批判された。2012年の安倍晋三政権下では119人の「安倍チルドレン」が生まれ、再選後の金銭問題や女性問題で「鬼の二期生」「鬼の三期生」との悪評を招いた。
今回は小グループに分け、ベテラン議員をメンターとして詳細な指導を行った。従来は派閥が新人教育を担っていたが、ほとんどの派閥が解散したため、党本部が今後定期的な研修を計画している。鈴木氏は記者会見で「カリキュラムを充実させ、一方通行にならないよう努める」と述べた。