自民党は、日曜日の衆院選で下院の3分の2超の議席を獲得したものの、上院の意志を覆す第2表決による法案通過に慎重な姿勢を示している。党幹部は、野党の反発を避けるため、まずは協力関係の構築を優先すると述べた。
自民党は、2月9日の衆院選で単独316議席を獲得し、3分の2の多数(310議席)を上回った。これにより、憲法59条に基づく第2表決の権限を得たが、党はこれを安易に用いることに慎重だ。
幹事長の鈴木俊一氏は、月曜早朝に党本部で記者団に対し、「数の力で押し通すような態度は控えなければならない」と語った。首相で党総裁の鷹巣高市早苗氏は会見で、国民民主党との連立参加の可能性について、「追求したい」との意向を示した。党は、上院での少数与党状況を解消するため、連立枠の拡大を急ぐ。
第2表決は、上院が法案を否決または60日以内に採決しなければ、下院で3分の2以上の賛成で最終通過できる仕組みだ。過去には、福田康夫政権時の2008年、テロ対策特別措置法の海上自衛隊給油活動再開法案などで使用された。福田・麻生太郎・第2次安倍政権下で計18回実施されたが、野党の反発を招き、2015年の安保関連法案では検討されたものの見送られた。
ベテラン自民党議員は、「すべてを第2表決で通そうとすれば国民の批判を招く」と指摘した。この権限には限界もあり、日銀総裁任命などには使えない。
野党側は、高市首相が選挙勝利を背景に、連立合意の日本維新の会(JIP)との法案――外国工作防止法、外国人土地購入規制強化、国旗損壊禁止法――を第2表決で押し通す可能性を懸念している。中道改革連合など一部野党はこれらに反対を表明しており、今後の国会審議で対立点となりそうだ。