読売新聞の調査によると、衆院選の多くの候補者が「経済・雇用」と「子育て支援」を主要課題に掲げている。消費税に関する議論も活発だが、財政再建や「政治とカネ」の問題はほとんど取り上げられていない。野党の一部は消費税廃止を主張する一方、与党は経済刺激策を優先する姿勢を示している。
読売新聞の最近の調査では、衆院選の候補者1,285人のうち1,251人が回答し、71%が「経済・雇用」を議論の焦点に挙げた。これは与野党双方で共通する傾向だ。自由民主党(LDP)や日本維新の会などの政党の候補者がこの課題を最多で選択し、期間限定や対象限定の消費税減税を経済活性化と物価高対策として主張している。
一方、日本共産党やれいわ新選組などの野党は「消費税」を選び、廃止や税率ゼロを公約に掲げ、全体の33%がこの問題を挙げた。首相の茶谷誠(Sanae Takaichi)は埼玉県東松山市での演説で、「守るべきは政府の財布ではなく国民の財布だ」と述べ、責任ある積極財政を強調したが、消費税減税には触れなかった。
調査では、63%の候補者が政府の経済政策として財政出動を優先すべきと答え、財政再建を挙げるのは11%にとどまった。財政政策自体を焦点に挙げるのはわずか8%で、財政資源の議論が深まっていないことを示す。
「子育て支援」と「年金・医療・介護」はいずれも36%で2位。参政党の神谷宗平代表は仙台で、「財政資源より子どもが大事。子どもが減れば財政資源も減る」と子育て支援の優先を訴えた。
「政治とカネ」の問題は9%しか選択されず、2024年の前回調査の37%から大幅減。国民民主党の野田佳彦共同代表は神戸でLDPの政治資金報告不正に関連した候補擁立を批判したが、勢いはつかめていない。
この選挙では、物価上昇対策と経済成長が有権者の関心を集め、伝統的なスキャンダル議論は影を潜めている。