低山ハイキングが人気、四季を楽しむ簡単な方法

低山のハイキングが人気を集めている。神奈川県鎌倉市で活動する大楽登山倶楽部(OMC)のメンバーらが、都市部から近い低山を歩く魅力について語った。初心者でも楽しめ、健康維持に役立つ。

2025年6月下旬、神奈川県鎌倉市の湘南まちや駅で、大楽登山倶楽部(OMC)の20人のメンバーが下車した。主に高齢者で構成される同クラブは約600人の会員を抱え、鎌倉中央公園から山崎台峯緑地を抜け、JR北鎌倉駅まで約4時間のコースを歩いた。

77歳の吉野誠会長がリーダーを務め、57歳の飯塚沢子さんが参加。木陰の小道では、落ち葉で滑りやすい箇所や急な坂があり、息が上がる場面もあった。途中の小さな池にはハンゲショウの白い花が浮かび、飯塚さんは「高山の頂上まで行かなくても、花を楽しんだり、経験者の話を聞けます」と語った。

飯塚さんは8年前、マラソンでの脚のトラブルから登山を始め、富士山や薬師岳で高山病を経験したため、低山にシフト。2022年にOMCに入会し、月3~4回楽しんでいる。5月には富士山麓のキャンプ場でテント泊をし、キャンプファイヤーを囲んで仲間と語り合った。「都市部から少し離れるだけで、四季を感じ、新鮮な空気を吸ってリフレッシュできるのが魅力です」と飯塚さん。

元「山と溪谷」編集長の萩原弘さんは、低山を初心者向けと勧め、1日5時間以内のコースから始め、ガイドブックで下調べを推奨。GPSを使い、予定時間に10~20%の余裕を持たせることが重要だとアドバイスした。登山は生涯楽しめる有酸素運動で、脚力強化や酸素利用能力の向上に寄与する。高齢になっても低山や公園の坂道で続けられるという。

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