LVMHが発表した第1四半期の既存店売上高は前年同期比1%増の191億2000万ユーロとなった。ファッション・皮革部門の売上高は2%減の92億5000万ユーロで、前四半期より改善したものの予想を下回った。中東情勢の影響により、成長率は約1ポイント押し下げられた。
高級ブランド大手LVMHが月曜に発表した第1四半期決算によると、既存店売上高は1%増の191億2000万ユーロとなった。同社の収益の大きな柱であるファッション・皮革部門の売上高は2%減の92億5000万ユーロだった。これは2025年第4四半期の3%減からは改善したものの、0.9%減と予測していたアナリスト予想には届かなかった。セシル・カバニス最高財務責任者(CFO)は、ルイ・ヴィトンは底堅く推移し、ディオールは大幅な改善が見られたほか、ロロ・ピアーナは2桁成長を達成し、リモワも好調だった一方、その他のブランドは平均を下回ったと指摘した。カバニス氏は、新たなクリエイティビティや製品に対する顧客の好意的な反応が主要ブランドのコンバージョン率を引き上げていると強調。その例として、ジョナサン・アンダーソンが手掛けたディオールのレディ・トゥ・ウェアの初期展開を挙げ、今後数四半期でバッグやシューズなどのアイテムも続く予定とした。中東での紛争はグループ全体の既存店売上高を約1%押し下げた。中東地域は売上全体の6%を占めており、カバニス氏は同地域での需要が3月に30〜70%減少したと説明。現状の取引状況も依然として低迷しており、需要が他地域へシフトしている兆候は見られないという。地域別では、欧州と日本が3%減、米国が3%増、その他アジアが7%増となった。その他アジアの成長は好調だった旧正月が寄与した。他の部門も堅調で、時計・宝飾品部門はティファニーとブルガリが牽引し7%増、セレクトショップ部門は4%増、ワイン・スピリッツ部門は5%増となった。カバニス氏は、市場のボラティリティが続く中でも同グループの取り組みには自信を見せている。