Metaは、最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグ氏のAI版を作成し、従業員との対話に活用するプロジェクトを進めている。このプロジェクトでは、ザッカーバーグ氏の言動、口調、発言内容を学習させたフォトリアルな3Dキャラクターが制作されている。ザッカーバーグ氏自身がAI推進の一環として、このAIキャラクターのトレーニングとテストに直接関与しているという。
本件に詳しい4人の関係者によると、Metaは創業者マーク・ザッカーバーグ氏をモデルにしたAIキャラクターの開発を優先的に進めている。この取り組みは、スタッフとのリアルタイムな対話やフィードバックが可能な、フォトリアルなAI駆動の3Dモデルを制作することを目的としている。関係者の一人によれば、ザッカーバーグ氏本人が自身の癖や声、公開されている発言、企業戦略に関する考え方を用いてキャラクターをトレーニングしており、従業員が同氏とのつながりをより感じられるようにすることが狙いだという。これは以前報じられた、情報を迅速に検索することでザッカーバーグ氏を補佐する「CEOエージェント」とは別個のプロジェクトであると、The Wall Street Journalは伝えている。関係者によると、プロジェクトは初期段階にあり、リアリティを追求するための高い演算需要と低レイテンシなインタラクションの実現という点で、規模拡大に向けた課題が残っているという。MetaはAIに多額の投資を行っており、最近では音声関連企業のPlayAIやWaveFormsを買収したほか、水曜日には「Muse Spark」モデルを発表し、株価は7%上昇した。ザッカーバーグ氏は、AIプロジェクトのコーディングや技術レビューに週5〜10時間を費やすなど、現場での関与を強めている。同社はOpenClawなどのツールやプロダクトマネージャー向けの演習を通じて社内でのAI活用を推奨しているが、一部の従業員からは雇用の影響を懸念する声も上がっている。これに対し、Meta側はこれらの取り組みはトレーニング目的であり、あくまで任意のものであると強調している。