Unity TechnologiesのCEO、マシュー・ブロンバーグ氏は、開発者が自然言語プロンプトを使って完全なカジュアルゲームを作成できるゲームエンジンの今後のベータ版アップデートを発表した。この機能は3月のGame Developers Conferenceで公開される予定だ。この技術はゲーム開発を簡素化することを目指しているが、業界における生成AIの役割をめぐる議論が続く中で登場する。
Unity CEOのマシュー・ブロンバーグ氏は、最近の投資家向け決算説明会で生成AIの進歩を強調した。彼は今後のUnity AIベータ版アップデートを2026年の主要焦点と位置づけ、「AI駆動のオーサリングは2026年の我々の2番目の主要焦点です。3月のGame Developers Conferenceで、新しくアップグレードされたUnity AIのベータ版を公開します。これにより、開発者は自然言語のみで当社のプラットフォームにネイティブな完全なカジュアルゲームをプロンプトで生成可能になり、プロトタイプから完成品への移行が簡単になります」と述べた。ブロンバーグ氏は、このツールの可能性を強調し、Unityのプロジェクトコンテキストとランタイムの理解を基に、フロンティアAIモデルを活用して効率的な結果を得られると指摘した。彼はさらに、「創造プロセスから可能な限り摩擦を排除し、最初の創造の火花から成功し、スケーラブルで持続的なデジタル体験に至る普遍的な架け橋となることが目標です」と付け加えた。Q&Aセッションでは、こうしたAIツールを使って「数千万人の人々がインタラクティブエンターテイメントを作成する」未来を展望した。今年初めのGame Developers Conferenceの調査では、回答者の36%がAIを使用しており、主にリサーチ、ブレインストーミング、コード支援、メール執筆などのタスクに活用されていることがわかった。しかし、今年のGDC参加ゲーム開発者の半数は生成AIを業界に有害と見ており、一部は業務を複雑化すると報告している。また、約200万人のプレイヤーを対象とした調査では、85%以上がビデオゲームにおけるAIに否定的な態度を示した。Unityの発表は、同社株価の下落の中で行われた。AIをめぐる論争の例として、Larian StudiosがBaldur's Gate 3のコンセプトアートでのAI使用を反発を受けて撤回したことや、KraftonのProject WindlessチームがAIを内部探索段階に限定し、コンテンツ作成やナラティブ要素を避けていることが挙げられる。2024年には、テック大手間のAI軍拡競争がメモリ不足を引き起こすなど、ゲーム開発へのAI影響についての議論が活発化した。