研究者らは、カリフォルニア湾において、シャチがこれまで報告されていなかった手法を用いてマンボウの死骸を解体する様子を記録した。2回の遭遇事例において、1頭のシャチがマンボウを保持し、もう1頭が高速で体当たりをすることで、組織を数千もの断片に粉砕していた。この行動は2024年7月と2025年9月に観察された。
「Beneath the Waves」のキャサリン・エアーズ博士は、2026年に学術誌『Frontiers in Ethology』に掲載された研究の中でこの手法について解説している。同氏は「1頭のシャチがマンボウを保持し、もう1頭が高速で衝突する直前に放すことで、組織が数千もの断片に飛び散る様子を記録した」と述べた。研究チームは、この手法が若いシャチの摂餌を助けているか、あるいは遊びの目的で行われている可能性があると考えている。最初の事例では、幼獣を含む群れが、シャチ自身によってすでに殺されたトガリマンボウを標的にしていた。雌が尾びれをくわえて保持し、雄が突撃する直前に離すという連携が見られた。水中に漂う断片を幼獣が食べていたという。同様の2件目の事案は、2025年9月にエクトル・フランツ氏によって記録された。研究者らは、この行動がトガリマンボウに対してのみ確認されており、獲物の処理や社会的な相互作用の一形態である可能性があると指摘している。