D-Wave社の量子コンピューター「Advantage2」が「Quip」と呼ばれる実験的ブロックチェーンへの参加に成功し、従来のコンピューターよりもはるかに少ない消費電力で、競合するブロックの大半を獲得している。
Quipネットワークは4月から、最適化問題に基づくプルーフ・オブ・ワーク(PoW)システムで運用されている。参加者の大半は標準的なコンピューターを使用しているが、1日約5分間のみ利用可能なAdvantage2は、参入したブロックの92%を獲得している。Postquant LabsのColton Dillion氏は、量子システムがブロックを獲得するために消費する電力は平均12.5ワットであるのに対し、一般的なマシンでは1,334ワットを消費すると報告した。D-Waveの最高経営責任者であるAlan Baratz氏は、6月1日の投資家向けプレゼンテーションにおいて、量子コンピューティングは困難な問題に対してエネルギー効率の高い解決策を提供すると述べた。同ネットワークは将来の量子コンピューターによる攻撃に耐えられるよう設計されている。専門家は、消費電力削減の可能性とともに、量子ハードウェアの高い資本コストについても指摘しており、他企業も同様の量子プルーフ・オブ・ワークへのアプローチを模索している。