オバマ政権で首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル氏は、民主党が教育のような日々の暮らしに関わる課題よりも文化的な問題を優先していると批判した。ポッドキャスト番組「Fifth Column」に出演した同氏は、トランスジェンダーのアスリートや警察予算の削減といったトピックに対する姿勢が有権者の離反を招いたと論じた。エマニュエル氏は、米国の子供たちの読解力や数学のスコアが低下していることを、焦点のずれを示す証拠として挙げた。
バラク・オバマ政権でホワイトハウス首席補佐官を務め、シカゴ市長も歴任したラーム・エマニュエル氏は、クメール・フォスター、マイケル・モイニハン、マット・ウェルチの各氏が司会を務めるポッドキャスト「Fifth Column」で、民主党が「方針を見失っている」と語った。同氏は「ラテンクス(Latinx)」という呼称の使用、警察予算の削減、警察組織は人種差別的であるとする主張、そして学校における文化論争などを、民主党が「負け戦」をしている例として挙げた。エマニュエル氏は4月2日配信の回で(同日、ジェイク・キャン72氏がツイートで共有)、「全国レベルの民主党員として言わせてもらえば、我々はこれらの文化戦争において負け組にいる。議論の余地はない」と断言した。エマニュエル氏は、教育の失敗が続く中で、トイレやロッカールームの利用問題ばかりが強調されていることに疑問を呈した。同氏は「トイレやロッカールームへのアクセスばかりを懸念しているが、なぜ教室での卓越した教育に集中しないのか。子供たちの50%が学年相応の読解力を持っていないのだ」と指摘した。さらに、読解力と数学のスコアが過去30年で最低水準にあるにもかかわらず、民主党が効果的に対応できていないと述べた。司会の一人が、文化的な闘争と、教育・経済・医療といった課題の両方に同時に取り組むべきではないかと提案すると、エマニュエル氏は反論した。「あなた方はそれができないことを証明してきた。読解力と数学のスコアが30年ぶりの低水準にあることを放置し、誰もこれに警鐘を鳴らそうとしていないのだから」。同氏は、こうした状況を、党が一般市民の価値観から「切り離されてしまった」結果だと分析した。また、エマニュエル氏は女子スポーツにおけるトランスジェンダーの参加を認める党の姿勢が、民主党自身が擁護してきた「タイトルIX(教育機会均等法)」の根幹を揺るがしていると非難した。「なぜ自らタイトルIXの前提を損なうようなことをするのか?私には正気の沙汰とは思えない」と同氏は語気を強めた。