海外の日系人たちが家族のルーツを求めて日本を訪れる動きが活発化している。ソーシャルメディアや円安が追い風となり、神戸の移住センターなどで記録を閲覧する人が増えている。
セルジオ・コハツさんは、97歳の父親が約1世紀前に日本からブラジルへ渡った記録を手にして詳細を解明した。父親は1929年に沖縄県西原町で生まれ、同年に3世代の親族とともにコーヒー農園で働くため出国した。
神戸の海外移住と文化交流のセンターでは、1928年から1971年まで多くの移民が利用した記録が公開されている。2024年度に165組だった来訪者は2025年度に243組へ増加した。
沖縄県立図書館は2016年度から海外の日系人約40万人向けにルーツ探しを支援し、年間約250件の依頼を受けている。和歌山県美浜町や東京の家系図作成会社も対応を強化している。
京都外国語大学の川上幸子教授は、こうした交流が地域活性化と文化理解を深めると指摘し、受け入れ態勢の整備を求めている。