スティーヴン・ホーキング博士は1990年代に『スタートレック:ネクスト・ジェネレーション』の撮影現場を訪れ、ツアー中に忘れられない一つの願いを口にした。
製作総指揮のリック・バーマンによれば、ホーキング博士は自らパラマウントの撮影スタジオ訪問を希望し、車椅子から持ち上げてキャプテン・ジャン=リュック・ピカードの椅子に座らせてほしいと頼んだという。
バーマンはこの時の様子を、マーク・A・アルトマンとエドワード・グロスによる共著『The Fifty-Year Mission: The Next 25 Years』の中で語っている。「20世紀後半における応用数学と理論物理学の最大の知性とも言える人物が、その瞬間、何よりもピカードの椅子に座ることを強く望んでいたというのは、実に驚くべき光景でした」と彼は述べている。
この体験がきっかけとなり、翌日レナード・ニモイからバーマンにカメオ出演の可能性について連絡があった。これが功を奏し、ホーキング博士はシーズン6の最終話「惑星連邦の裏切り(原題:Descent)」に出演。ホロデッキでデータ少佐、アルベルト・アインシュタイン、アイザック・ニュートン卿と共にポーカーに興じるという役どころを演じた。