ドナルド・トランプ大統領は水曜日、イランとの間で戦争終結と最終合意に向けた60日間の猶予期間を設ける覚書に署名した。スイスへの渡航計画が延期されたことを受け、今後はJD・ヴァンス副大統領が後続の交渉を主導する予定である。金曜日にレバノンでヒズボラによる攻撃が発生しイスラエル兵4人が死亡したことで、合意の遵守に対する疑問の声が上がっている。
この短い文書では、イランに対する米国の海上封鎖解除、ホルムズ海峡の再開、そしてレバノンを含む全戦線での軍事作戦停止を求めている。また、少なくとも3000億ドル規模の復興基金の設立と制裁解除についても盛り込まれた。
ヴァンス氏は、自身が米国チームを率いることを認めた。ホワイトハウスは、協議の詳細な計画はまだ確定していないとしている。トランプ氏はG7サミットで記者団に対し、この覚書には法的拘束力はなく、イランの行動次第では米国が攻撃を再開する可能性があると述べた。
署名後もイスラエル軍はレバノン南部での作戦を継続した。ヒズボラはテブニット近郊でイスラエル軍戦車を攻撃し、兵士4人を殺害。イスラエル側は武装勢力の拠点への攻撃で応戦した。イランのアッバス・アラグチ外相は、戦争終結にはイスラエルによるレバノン占領地からの撤退が必要だと述べた。
トランプ氏はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を「戦士」と称し、その功績を評価すべきだと語った。一方でネタニヤフ政権は、同合意には拘束されないとの立場を示している。