米国の雇用は12月にわずか5万件増加し、経済学者らの予想を下回り、小売や製造業などの主要セクターで損失が発生。失業率は4.4%に低下し、賃金上昇率は前年比3.8%で安定。企業はAI投資と関税の不確実性を慎重な採用の理由に挙げている。
労働省労働統計局は1月9日、12月の非農業部門雇用者数が5万件増加したと発表、前月の下方修正後5万6000件に続いた。これはロイターがまとめたエコノミスト予想の6万件を下回った。失業率は予想4.5%から修正され4.4%に低下し、勢いが鈍化する中でも労働市場の回復力を示した。雇用増加は一部産業に限られた。レジャー・ホスピタリティが2万7000件、主にレストランとバーで増加。医療は2万1000件、主に病院で増加したが、2025年の月平均3万4000件を下回った。社会福祉が1万7000件寄与。一方、小売が2万5000件、製造業8000件、建設が1万1000件減少。エコノミストは製造業の損失をトランプ政権の関税引き上げに結びつけ、大統領は同セクター復活に不可欠と擁護。賃金上昇率は11月の3.6%から年率3.8%に強まり、消費を支えた。2025年の労働市場は通年で58万4000件、月平均4万9000件と、2024年の約200万件から急減。今後の修正で2024年数字がさらに低下する可能性があり、局は出生・死亡モデル問題で2025年3月まで91万1000件少ないと推定。トランプ大統領の労働省は国内労働者への利点を強調、「トランプ大統領の下で、バイデン氏の経済惨事から回復し、アメリカ人が最優先。昨年、私的部門の純雇用増加はすべて米国生まれ労働者へ」と述べた。一部エコノミストはこの主張を争うが、移民政策で外国生まれ参加が減少。連邦準備制度理事会(FRB)は12月に政策金利を3.50~3.75%に引き下げたが、経済動向評価のため追加緩和を一時停止を示唆。専門家は採用減速をAI導入と関税による構造的とみなし、金融政策の雇用創出効果を制限すると指摘。