米上院の両党議員が、台湾をめぐる緊張の中で中国による日本への経済・軍事・外交的圧力を非難する決議を提出した。この決議は、日米同盟への揺るぎない支持を表明し、日本をインド太平洋地域の重要な同盟国として位置づけている。背景には、首相の高市早苗氏の台湾有事に関する発言に対する中国の強硬姿勢がある。
2025年12月18日、米上院外交関係委員会東アジア小委員会のピート・リッケッツ委員長(共和党)とクリストファー・クーンズ筆頭委員(民主党)が主導し、ビル・ハガティー上院議員(共和党、元駐日大使)とジーン・シャヒーン上院議員(民主党)が共同提案した決議が提出された。この決議は、中国による「経済的、軍事的、外交的な強制と攻撃」を批判し、日本が中国の「一方的な挑発」に対して緊張緩和に努めている点を称賛している。
決議は、日米相互協力及び安全保障条約第5条が沖縄県の尖閣諸島に適用されることを再確認。中国はこれらの島々を釣魚島と主張している。また、日本を「自由で開かれたインド太平洋」を維持する重要な同盟国として認めている。
背景は、11月7日、高市首相が国会で野党議員の仮定の質問に対し、台湾への攻撃が日本にとって存立危機的事態となり得るとして、集団的自衛権に基づき米軍と共同で防衛する可能性を示唆した発言にある。中国は台湾を自国領土とみなしており、武力行使を排除していない。この発言以降、中国は市民に日本旅行を控えるよう呼びかけ、尖閣諸島近海に海上保安庁の船舶を派遣するなど圧力を強めている。
リッケッツ氏は声明で、「米国は常に日本と強固に結束する」と述べ、日米同盟が地域の平和、安全、繁栄の基盤であると強調した。決議は、高市氏の発言がこれまでの日本政府高官の見解と一致すると指摘している。
一方、下院では、アミ・ベラ下院議員とグレゴリー・ミークス下院議員がドナルド・トランプ大統領に書簡を送り、日本支援の強化と関税圧力の緩和を求めている。同議員らは下院版の両党決議も検討中だ。トランプ政権はこれらの緊張について公に位置づけを明らかにしていない。ホワイトハウスのカラoline・レヴィット報道官は、先週の質問に対し、トランプ氏が高市首相と習近平国家主席の両者と良好な関係にあると強調し、回答を避けた。
この動きは、日中間の緊張を背景に、日米同盟の強化を示すものだ。